北海道自然観察協議会は自然観察指導員の集まりです。

北海道自然観察協議会

 

2020年7月の行事一覧

2020全道研修会実施報告

1.日  程
  6月17日(土)~6月28日(日)
2.場  所
  (1)標津郡標津町ポー川史跡自然公園(展示施設・標津湿原)
  (2)野付郡別海町野付半島原生花園
  (3)野付郡別海町立郷土資料館・加賀家文書館
3.参 加 者
 12名(会員11名、一般1名、男性6名、女性6名)
  ・地域別~旭川1名、札幌5名、北広島1名、恵庭1名、阿寒町1名、小樽2名、遠軽1名
  ・年齢構成~40歳代1名、50代3名、60代5名、70代3名
4.協  力
  宿 泊:別海町尾岱沼ふれあいキャンプ場バンガローB棟
    交 通:JR(札幌・釧路間)or自家用車+ミニバス(現地14名乗)レンタカー
  (1)標津町観光ガイド協会ガイド
  (2)標津町ポー川史跡自然公園学芸員
  (3)野付半島ネイチャーセンターガイド専門員
  (4)野付半島ネイチャーセンターガイドスタッフ
  (5)別海町郷土資料館学芸員
5.観察コース
  (1)標津町ポー川史跡自然公園施設見学・標津湿原観察
  (2)野付湾観光船巡航・野付半島原生花園観察
  (3)別海町郷土資料館・加賀家文書館施設・展示見学
6.報 告:参加者の声から
●参加者・研修部の皆様へ、研修会お世話になりありがとうございました。霧雨煙る道東も魅力的で是非次回もきたいと思わせてくれるほど印象的でした。次世代にいつまでも残るようにバトンを繋いでいけるよう微力でも頑張りたいと思います。参加者の皆様楽しい一時ありがとうございました。研修会を設定、運営をしてくださった研修部の方、本当にお疲れ様でした。お陰で素敵な時間をすごせました。皆様疲れをとってまた、頑張って下さい。(Kさん)

●企画担当の皆さま、ご参加の皆さま。
1泊2日、楽しく過ごせましたことありがとうございます。近いうち、野付半島散策に出向きたいと感じつつ。今年の暑中見舞いハガキに使う写真も用意できました。 新型コロナウイルス感染症の関連で、企画担当の皆さまには、大変な状況下での主催には心から感謝したく思います。これからも、どうぞ宜しくお願いします。 PS. レインウェアが、しっかりと濡れました2日でしたので、なるべく早くハンガーなどに吊し乾かして頂きますようお願いします。撥水処理は、仕様にも寄りますが、撥水処理してから乾燥機の高温で乾かすと効果が出るものもありますので、使い方を読まれてご使用ください。感謝とお礼のご連絡でした(Sさん)

●楽しかった研修会を思い出しながら。今年度の研修地は、初めて訪れた地でした。たくさん見せて頂きましたが、特に印象に残ったのが「クロヤナギ」と「アマモ」。クロヤナギはネコヤナギから出た突然変異で雌の木はなく、「黒目柳」として生け花でも使われるとか。雨に濡れた真っ黒な苞(蕾)は、ネットの写真より美しかった。アマモは、クイズ番組で聞き覚えのある「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ」の長い和名を持ち、「藻塩草」として古くから歌にも詠まれる。海中で小さな白い花を咲かせ、白鳥が好む地下茎はほんのり甘く正に「甘藻」。初めてお会いする人とお話ししたり、厚い「しおり」同様盛りだくさんの研修会でしたが、ミニバスの運転もAさんがされ、少々過重な負担ではと感じました。(Hさん)

⚫︎NOCの研修旅行を振り返る・・・・・・ (Mさん)
 霧雨、低温、ポ-川、標津湿原、カリカリウス遺跡、一万年、津波堆積物、竪穴住居、わき水、ヒカリゴケ、鰊番屋・鰊かす・村元さん実演、公衆浴場、刺青、鮭三代漬、バンガロ-、寝袋、モ-ニングコ-ヒ-、砂嘴、尾岱沼、野付湾、会津藩、通行屋、会所、チャシ、加賀屋家、トドワラ、ナラワラ、センダイハギ、スカシユリ、エゾゴゼンタチバナ、アッケシソウ、ヒオウギアヤメ、オオワシ、ゴマフアザラシ、エゾモモンガ、ハマナスゴハン、ビジタ-センタ-、ホタテバ-ガ-と500ML牛乳、ネイチャ-センタ-、研修会しおり、ひとつ一つが思い出です。単語の羅列のようですが、時系列にそった出来事と心に残った出来事です(参加者のみがわかる単語です。参加しないことにはネ)。 研修部長どうもありがとうございました。Yさん会計など事務方の仕事ご苦労様でした。

●全道研修、お疲れ様でした。下見、資料作り、車両の手配・運転等大変だったと思います。本当にありがとうございました。おかげさまで、天候は悪かったものの、とても充実した研修だったと思います。また、雨の中の標津湿原も風情がありましたが…。機会があれば、また行ってみたいと思っています。研修の感想短く書きました。 ◎あいにくの天候でしたが、2日間充実した内容でした。野付半島の独特な風景、植物たちと歴史に触れ。とても参考になりました。一度聞いたら忘れられないポー川など、機会があれば、また、訪ねたいです。(Oさん)

⚫︎ポー川史跡自然公園でエゾゴゼンタチバナなどの花、伊茶仁カリカリウス遺跡ではヒカリゴケなどを、ガイドの方々のサポートを受け観察しました。また、トドワラの遊歩道でも、ガイドの説明で花々を見て歩き、参加した会員の方々からも、植物についていろいろな情報を得、とても有意義な研修になったと思います。移動途中で見たエゾカンゾウの大群落は、すごくきれいでした。また、見てみたいですね。 今回の研修を計画してくれた研修部の皆さんに感謝します!! (Kさん)

●今回研修会で印象深かったのは、何と言ってもポー川周辺に一万年もまえからの竪穴住居跡地が沢山のこっていて想像を掻き立てられたことでした。自然と史跡すばらしかったです。そして国後島だけでも返してほしいとつくづく思いました。知らないこと一杯有ります。生きている間に沢山見たいし知りたいと思いました。(Kさん)

●研修部の皆さん、お世話頂きましてありがとうございました。お陰様で、たくさんのワー!!を体験させていただきました。特にヒカリゴケ、出ない年もあるとか幸運でした。  ご一緒いただいた皆様、部外者縄文人感謝いたします。皆さまお元気で会の活動にご活躍下さいませ。陰ながら応援しております。札幌に着いたら雨、めげずに夜中11時雨の中自転車で帰宅のKでした。(Kさん)

●おはようございます。全道研修から一週間たち少しは落ち着いた頃かと存じます。 「野付半島を旅して、アマモやスガモが密生し大量に湾内に入り込んでいるのを見て驚きましたが、後に解説を聞くと、北海しまエビはじめ多くの生物の産卵場所になっていること。また、スクリューで荒らしてしまわないように、明治時代から伝わる打瀬舟を使って漁が行われていることを知ることができました。道立公園であり、ラムサール条約などで保護され、動植物の楽園のように思えるが、地盤沈下により数十年後には消失するなど、次世代に突き付けられた旅となりました。」(Sさん)

●参加された皆様へ、研修部員として不慣れな点があり、大変申し訳なく思っています。でも研修部の方や参加者の皆さんが温かくフォローして下さり、とても救われました。標津町観光ガイド協会の会長Iさんや野付半島ネイチャークラブ事務局Kさんはじめ現地のガイドさん達も皆さん優しく、人の温かさが身に染みる研修となりました。また、タンチョウのような大きな鳥が生きていける豊かな自然には圧倒されました。鳥好きとしては、標津湿原の空にオオジシギのディスプレーフライトの羽音が響いているのを聞き、秘かに感動していました。越冬地のオーストラリアの干ばつと森林火災により、今年日本に飛来したオオジシギは昨年比44%も減少したとの事なのです。干上がった大地から飛び立った彼らの目に、カリカリウスの緑の湿原はまさに楽園に映ったことだろうと思いました。そのカリカリウスで1万年の間、古の人々も命を繋いで来た事を初めて知りました。北海道のアイヌの人々の自然との関わりや、辿ってきた歴史は興味深く、次のウポポイに繋がる研修となりました。素晴らしい学びの機会を有り難うございました。(Yさん)

⚫︎昨年の全道研(アポイ岳他)に引き続き、細かい計画(分厚い栞も) 当日の運転、進行など、研修部の方には大変お世話になり、ありがとうございました。  雨天でしたが、標津町ポー川の公園、カリカリウス遺跡では、一万年前も前から人々が過ごしていたという驚き、そして標津湿原の特色ある草花観察ができました。  2日目は、野付半島トドワラの遊歩道で、現在のトドワラの様子や原生花園の草花観察ができました。(この時、ガイドの石下さんの案内で使われたパンフ「野付半島の花」は、土産物店で売っていたので買いま花」は、土産物店で売っていたので買いました。花の色など見やすいので、今後の資料として使います)最後の加賀家文書館の見学では、砂嘴に、江戸時代幕府の国後島へ渡る要所があったことや擦文時代と思われる竪穴住居跡があったこと等も驚きでした。  今回もなかなか行けない貴重で驚きがある研修をさせていただき、勉強になりました。研修部(Aさん、Yさん)に感謝します。ありがとうございました。参加された皆さんとの話も楽しかったです。Sさん、朝のコーヒーもありがとうございました。(Hさん)

7.研修を終えて
 今回の全道研修会の実施に当たっては、コロナ禍の影響で現地への乗車予定バスが運休になったり、観光船の運賃値上げやその他関係機関の閉鎖や営業時間の短縮など、準備の段階で連絡がとれず多少難儀をした点がありました。自粛解除から出発までは短期間でしたが、本会関係役員はじめ参加者のご理解とご協力、更に現地の関係機関職員やガイドの方のご協力を得て、当日は厳しい天候ではありましたが、辞退者も無く所期の計画通り無事実施でき、心より安堵し感謝申し上げる次第であります。 現地での諸課題対応を考慮すると、変更が多く改めて十分な事前下見の重要性を係として感じました。  今後も全道研修会はこれらを踏まえ、本会の組織を生かした全道的な意義ある研修会を計画的に推進すべきであると、帰途参加された皆様の笑顔や事後感想を拝見しながら改めて感じました。 尚、今回の全道研修会報告は参加された方々からの、いくつかの感想をもって報告に代えさせて戴きました。現地の自然や歴史の詳細については、研修の栞から抜粋し、本会HP等で後日報告したいと存じます。ご覧いただければ幸いです。以上(文責、研修部)。
2020年7月8日