2022年5月の行事一覧
札幌市「精進川」観察会【番外編】
開催日 | 2022年05月29日(日) |
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観察地 | 札幌市豊平区 天神山緑地 |
テーマ | 天神山に登り地形・地質などを一緒に観察してみよう |
参加者 一般4名、指導員3名 天候 晴れ 昨年の札幌扇状地の続きになりますので、北海道立総合研究機構の廣瀬亘氏からは、天神山周辺の自然と地形を、参加された方と共に感じながら楽しめました。また、たくさん質問していただいたことで、より深い学びを得る機会となりました。地域の歴史や土地の成り立ちなど、さらなる学びへつながることを期待しています。百万年スケールで形成される地形・地質の観察を廣瀬氏が、数千年スケールで形成される森林土壌と、数百年スケールで形成される植生の観察を私(佐野)が担当しました。 まずはカツラやミズキなどの新緑まぶしい樹木を観察しながら、澄川駅から精進の滝へ移動しました。廣瀬氏による地質の話の後に、川の働きによって浸食された急斜面に生える広葉樹の仕組みや斜面崩壊を食い止めている樹木の根の働きについて話をしました。続いて天神山に移動し、近代以降、河川の氾濫が激減したことにより大径木化したドロノキの観察や、竹串を使って森林土壌の深さを体験してもらいました。その後相馬神社にお邪魔し、ご神木であるクリの大木を見に行きました。推定樹齢300年、巻尺で測ると幹回りが4メートルを超えていました。天神山の山頂から、札幌の発展の歴史を見守り続けてくれているんでしょうね。 最後に屋内に移動して森林の土と草地(芝生)の土の透水実験を行い、いかに森林の土が透水性と保水性に優れ、その結果洪水や土砂崩れから私たちの生活を守っているかを実感してもらいました。 霧雨で寒い中、お越しいただいた皆様有難うございました。 報告者 佐野由輝、鈴木ユカリ |
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2022年5月29日