北海道自然観察協議会は自然観察指導員の集まりです。

北海道自然観察協議会

 

2020年11月の行事一覧

札幌市北区「秋の北大構内」観察会

開催日 2020年11月03日(火)
観察地 札幌市北区北海道大学
テーマ ~イチョウ並木とエルムの紅葉を楽しもう~
天候  晴れ
参加者 一般 40名、指導員 3名
掲載紙  無
 
観察会のポイントは、日本最初の公害事件足尾銅山鉱毒事件の古川鉱業寄付による古川講堂。構内で最古の旧養蚕・昆虫館。1935年にエレベーターが設置され、2008年の改修時に正面以外に窯変スクラッチタイルが用いられた農学部。早池峰山で見つけられた突然変異の子孫のシダレカツラの葉の匂う箇所探し。絶滅危惧種のクロビイタヤ。農業の指針とされたハルニレ。北海道では1年で実が熟すといわれるアカナラ。2004年台風倒木のポプラ並木と再生の平成ポプラ並木。黄葉の巨木なケヤキ・イタヤカエデ。鮮紅色のカエデ類。カナダの化石の恐竜の糞の中にもあったギンナンは、例年より少ないようでした。2億年前からほとんど今の形のままで生きた遺存種のイチョウの化石の葉は、切れ込んでいたと書かれていたので、葉の形を見比べました。燃えにくいイチョウの古代的な生殖方法を写真の図で説明し、ギンナンは種で胚乳部分を食べていると伝えました。
「樹上に見つけた」と声があがりました。「生きている化石」と呼ばれるメタセコイヤの緑色の実が樹上にありました。例年は、来春咲くはずの落下の雄花や実を樹下で見つけていました。リピーターの多いグループでした。

報告者 須田 節
2020年11月3日