2008年7月の行事一覧
- 07/11 第415回 NACS-J自然観察指導員講習会・北海道
- 07/13 報告 「勇払」観察会
- 07/13 報告 「平岡公園」観察会
- 07/20 報告 「精進川」観察会
- 07/26 報告 滝野の自然に親しむ集い
- 07/26 報告 「オタモイ海岸」観察会
- 07/27 報告 「夏の錦大沼」観察会
報告 「勇払」観察会
開催日 | 2008年07月13日(日) |
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観察地 | 苫小牧市 勇払原野弁天沼周辺 |
テーマ | 勇払ネイチャーウォーク |
きのうまでのひんやりした曇り空もどこかへいき、暑い一日となりました。 勇払海岸沿いのゲートから弁天沼まで片道約3km、ゆっくり観察しながら歩いていきます。 今回は日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリとの共同主催で、サンクチュアリの勇払保全プロジェクトも紹介していただきながらの行程です。 勇払弁天地区は戦後の農業入植で開墾されたのち、国の開発計画により工業開発地帯として産業誘致がされましたが、時代の流れで開発はすすんでいません。 残された原野にはラムサール条約登録湿地であるウトナイ湖に匹敵する自然環境が残り、農地も遷移で原野にのみこまれつつある現在、絶滅のおそれのある鳥類の生息地として重要な役割を果たしています。 ただし、開発がスローペースになったとはいえ、企業の農地利用など、原野は年々消えています。 そんな野鳥の会レンジャーの解説にうなずきながら、つぎつぎと目に入る野鳥や草花に参加者のみなさんは歓声をあげていました。 観察中の様子やアンケートでも、工業地帯のまんなかにこんな自然がまだ残っていたのか、豊かなこの自然環境を残すためにはどうしたらいいか、など興味をふかめて頂けたようです。 植物はハマナス、チシマフウロ、エゾカワラナデシコ、エゾノレンリソウ、ノハナショウブ、外来種のクマノアシツメクサ、弁天沼ではコウホネが観察できました。 野鳥では稀少種になりつつあるアカモズ、チュウヒも観察でき、ノビタキ、オオジシギなど草原の鳥もでました。 |
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満開のハマナスが甘い香りで迎えてくれました。 海浜性のハマナスと、 高山性のウラジロタデがならんで観察できます。 |
野鳥の会レンジャーより勇払の開発状況の解説。 この畑も数年前まではオオジシギが 鳴き交わす草原だったのです。 |
あっ、アカモズ!? ノビタキオスだ! |
きれいね 写真にしておきましょう。 |
泥炭と霧との戦いだった農業開拓に想いをはせつつ、 原野にわけいります。 ところどころ、藤やオニユリなど 民家のなごりの植物もありました。 |
弁天沼に到着!つめたい水に足を浸してきもちいい~ 復路につく我々をチュウヒが見送ってくれました。 |
2008年7月13日