北海道自然観察協議会は自然観察指導員の集まりです。

講師山本　牧 氏

NPO　もりねっと理事

日本の森はいま、深く病んでいると同時に、大きな可能性も秘めています。

「保全すべき森・利用できる森」の判断や区分が不十分なため、深刻な破壊が進む一方で、生産のための山林はきちんと手入れをされていません。

長年、植林されてきた人工林は、植栽後30-50年に達し、持続的で安定した生産ができる森になれるか、単純で荒廃した空間になるかという分岐点にあります。

これは「林業のプロ」に任せておけばすむ課題ではなく、森林と林業を理解する市民が増え、社会全体で、「森を生かし、つながる」人と資源の多様なサイクルを創り出す必要があります。

「里に近い森」で簡素な作業路網を基盤にしたさまざまな試み、例えば「農家が副業で手入れする森」「ほだ木も薪も林業生産」「伐採から参加する木工作家

たち」「選木・伐倒で間伐体感」など、多彩な「人とつながる森づくり」をお話しします。